【あるふぁもるとくらぶ】 第5号
【あるふぁもるとくらぶ】 第5号
季節はいきなり冬となり、季節相応の風邪が大流行とのこと。
皆様は、風邪などひいていませんか。今年の風邪はしつこい上に、
回復が長引くとのこと。体に気を付けてください。
で、すぐに書くと言いながら、遅くなって申し訳ありません。
待望??の5号です。
前号の続きとなる、モルトオフのモルト解説です。
忘れたよと言わずに見てください。
改めて飲んでみたくなると思います。
まずはじめは、前回解説し忘れて物から、
※ 余市10年オフィシャルボトル 45%
※ 余市10年蒸留所限定発売ボトル 62%
※ 余市10年シングルカスク限定品 61.2%
すべて余市の10年ですが、その販売方法の違いによる、仕上げ方の違いが良
く分かるものです。
オフィシャル十年は、一般的に販売されているもので(それでも、あまり見な
いとはおもいますが)、比較的バランスのいい樽を中心にバンティングされて
いる為、どれを飲んでも同じ味です(あたりまえですね)
蒸留所限定販売ボトルは、余市蒸留所の中にあるショップだけで手に入る物で、
他の所では、一切販売されていないものです(空港にもないそうです)。シン
グルカクスですが、すべてのウイスキーの原酒になるもので、飛びぬけていい
樽ばかりを選んでいる為ではないので、あたりはずれが多々あります。
これは、この瓶詰めのものは、単に原酒10年をつめている為、いい物を詰め
ているわけではなく、原酒そのものを飲んでほしいと言う目論見があるようで
す。
シングルカスクは、1号に乗せたはずなので、飛ばします。
※ポートエレン サマローリ社 45%
蒸留樽詰め 1975年 瓶詰め1998年 23年
これは、この時になくなってしまいましたので、次ぎは飲めませんが、
参考までに解説します。
このモルトのボトラーズ・サマローリ社は、新興のボラーズですが、結構いい
物を多くそろえています。といっても、うちには、これしかなく、今はありま
せんがおいおい、揃えたい期待のボトラーズです。まず、度数が45と高い事
そして、味のバランスの良さにあります。普瓶詰めのさい、加水した場合、
全体的にかすんだように仕上がり、本当のカスクの味が消えてしまうのが、普通
です。これも、あながちいけないと言うわけではなく、そうした方がいい味にな
るものもありますが、全体的に見ると少ない方で、加水した物でいい物を見つけ
るのは、結構難しいです。このため、ある程度飲みなれてくると、カスクものに
行きたくなるでしょう。加水されてものでは、物足りなくなるからです。
話を戻して、にもかかわらず、これは、45%でありながら、ポートエレンら
しい辛みとかおりを色濃く残していたと言う点は、賞賛に値します。
こう書いていると味見がしたくなりますが、これに関しては・・・・。
それと、モルトであるポートエレン自体、個性的な味が特徴のモルトで、好きな
人は多いようです。しかし、ポートエレンは飲めなくなるモルトの一つです。
1983年を最後にモルトの製造は休止となっています。休止といっても再開の
見込みはなく、現在はモルトスター(麦芽製造工場)に立て替えられ、蒸留器は
全て取り外されており、蒸留所としては、事実上、閉鎖しています。
現在の倉庫にある分を売り切ると、二度と飲めないモルトです。
しかしながら、現在はまだ、だいぶ、出回っていますので、もし見かけて、値段
との折り合いが合えば、買って置いてもそんはないでしょう。(プレミアがつい
て高い物があります。これは、ポートエレンだけでなく、オールドボトルのウイ
スキーには大概ついてくるものです。)
これは、去年行ってきて聞いた話ですが、現在、ポートエレンの倉庫は、ラガヴー
リンの樽が眠っているそうです。(共に所有者はUD=第2号参照)
もしかしたら、今飲んでいるラガヴーリンの何割かは、ポートエレンで、眠って
いたかも知れません。そう思って飲むと、面白いと思います。
∫シングルモルト用語集
と言うことで、今回は、
モルトスター・・・・日本名は麦芽製造工場。読んで字のごとく、麦芽を作る工
場で、大量にしかも、複数の蒸留所の麦芽を作ることが出来る施設のことです。
麦芽とは、麦を少し発芽させて、糖分を多くさせ、醗酵させやすい状態にしてか
ら煙でいぶます。そして、乾燥させて成長を止めた物を呼びます。この時の煙の
もとにアイラ島ではピートを使い、独特に香りや風味をつけているのです。
昔は、この作業を各蒸留所ごとに、フロアモルティングと呼ばれる作業によっ
て、人力で行っていましたが、非常に労力がかかること、一度に製造されるモ
ルトの量がかぎられていることなど、デメリットが大きい為、現在ではこれを
行っている蒸留所は少なく、数えるほどしかありません。(ちなみに、アード
ベックは10年後をめどに、全体の半分の量はフロアモルティングでいく、と
言っていましたが現実はまだまだ先のようです。)
ほとんどが、自社所有のモルトスターからか、もしくは近郊の工場に
自社レシピを教えて作ってもらっています。(ボウモアだけは例外で、今でもフ
ロアモルティングしているとのこと??見てないので??)
元々、アイラ島では、ポートエレンモルトスターが出来るまで、自社でフロア
モルティングをしていないところは、本土から購入していたが、アイラ島のも
のは、アイラで作ると言うUDの信念(たぶん??)が、ポートエレン蒸留所
の休止とポートエレンモルトスターの誕生となった。
ポートエレンを惜しむ気持ちはありますが、これにより、アイラ島の空気の中
で、作られた麦芽を使い、モルトが生まれる。形としてはいいと思って、かぎ
られた物を飲みつつ、また新しいいい物が、生まれることを期待しましょう。
と言うことで、今回はここまで、上記のフロアモルティングは、機会があれば書
くことにしましょう。
年内にもう1号かけそうだったら、書くことにするとして、期待しないで待って
おいてください。
でわ。
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良いウイスキーには自然と時間、そして、人の心が必要である。
malter