【あるふぁもるとくらぶ】 第8号


【あるふぁもるとくらぶ】 第8号

暖かくなってきました。花粉症の方には少々つらい季節がやったきましたが、あ
かぎれ持ちの自分としては、やっと一息、という感じです。桜も咲きはじめ、春
が来たという気候です。
 少し御待たせしましたが、今年2つめです。
 今回は先日のモルトオフに出した物から、比較的好評だったものを、紹介しましょ
 う。
 
 では、1つめ、
 ※オールドプルトニー12年(オフィシャルボトル)
  意外に好評で、自分自身も気に入っていた物です。今回はこれと共に、2種の
  カスクストレングスモノとティスティングしましたが、これがいいと言う人が
  多かったようです。他の2に比べると、バランスが良く、まとまりがある味が
  意外でした。
  一般には加水ものよりも、カスクストレングスものの方が評価され勝ちですが、
  このプルトニーでは、逆のようです。アルコールの低さゆえに、香りも分かり
  やすく、味にもこくや渋味がはっきりと現れていました。加水された方が、そ
  の持ち味を出しやすい物があると、これでしりました。
  最近のオフィシャル物ではいい物だと思います。
 ※スプリングバンク8年(キングスバリー)
   1990年蒸留樽詰め 1998年瓶詰め  46%
   少し若さが目立つ気はしますが、スプリングバンクらしい
   味です。フィニシュも意外に長く、若干の苦みが、後を引いていきます。
   他の物に比べると、見劣りするかと思いましたが、そうはならなかったようで
   す。スプリングバンクの易しさと荒々しさとの中間的な味があります。
※カリラ8年(クーパーズチョイス)
   1990年蒸留樽詰め  1998年瓶詰め  59.0%
   比較的高いレベルのモルトを多く出すことで有名な「クーパーズチョイス」
   のものです。クーパーとは樽職人という意味で、「樽の専門家がみずからの目
   で厳選した逸品」という名のボトラーズで、その何に恥じない名品を多く出し
   ています。そのため入手が困難な物ですが、その一つがこのモルトです。
  カリラ本来の辛さを、こくと苦みで更に特徴深い味に仕上げています。刺す香
  りもその特徴の一つです。アルコール的な刺しかたではなく、アイレイ独特の
  ピート臭がより高く香ってきます。締めを飾るにはいい物でしょう。
※グレンリベット29年(ジョン・ミルロイ・セレクション)
   1970年蒸留樽詰め  1999年瓶詰め  51.8%  シェリーカスク
  今回の中で、目玉的な物がこれです。 世界有数のウイスキー鑑定家にしてコレ
  クターのジョン・ミルロイ氏瓶詰めのモルトウイスキー。29年という年数も
  さる事ながら、シェリー樽熟成による濃い色と味。一見するとラムと見間違う
  ぐらいの濃い色をしています。その色に比して、香りはやわらかですが、味の
  方は、濃厚な甘さ、それ以外の表現は必要ないでしょう。
  ある意味、リべットをここまでしたかという評価がある一方で、成熟させすぎ、
  変化させすぎという評価があるのも事実です。これに関しては、完全に好みが
  別れる物です。しかし、上手い物である事は確かなので、飲んでみたら面白い
  と思います。円熟したモルトの一つといえるでしょう。
  
 ∂シングルモルト用語集
 今回は、よく使っている言葉ながら意外に説明不足であった言葉の再確認
 カスクと加水・・・前回樽の話をしましたが、それに補足説明ということで。
 カスクとは一般には「樽出し」と訳されていることが多いが、正確にはカスクス
 トレングス=「樽から出たばかりの状態のアルコール度数で瓶詰めされたもの」
 ということになっています。これとよく似た言葉でにシングルバレルというもの
 もあり、混同する人がいるかも知れませんがこれとは、意味が大きく違います。
 これに関して後で説明するとして、この状態の物は、アルコール度数は高めで、
 60〜50度のものがほとんどで、個性的な物が多いです。
 カスクストレングスの場合でも、瓶詰めの際、フィルターろ過するか、しないか
 の違いで、味が変わり、していない方が味により複雑な深みを与えるとされてい
 ますが、品質の安定に不安が残り、瓶詰めした後、時間がたてば、‘おり’がし
 ょうずる可能性があるといわれています。この‘おり’は、品質的にも、人体的
 にも影響はないとされていますが、あまり好まれてはいない為、ほとんどのもの
 が、このろ過を行っています。
 
 この時、一般的な物(オフィシャルボトル)は、ろ過の後、加水を行います。こ
 れは、法律で定められているところの40〜43度まで、アルコールを下げる作
 業で、最も適当なアルコール度数ということになっています。これについて正確
 な根拠がないとなっているようです。
シングルバレル・・・カスクストレングスとは根本的に意味が違い、正確には
「単一の樽のみで、瓶詰めをしたもの」です。シングルカクスともいうがこの場
合は、上記のカスクストレングスのカスクではなく、シングルバレルと同じ意味
になります。シングルカスクストレングスで、初めて、「樽出しのアルコール度
数のままで、かつ単一のカスクのみで瓶詰めされたもの」という意味になります。
スコッチモルトソサエティ物のなどがこれにあたります。
補足ではありますがシングルモルトの場合は、「単一の蒸留所で生産されたモル
トのみを使って作られたもの」で、ピュアモルト、バンテッドモルトとは「モル
トのみを使って作られたもの」という意味です。結構、混同している人が多いと
思います。
 、
 ということで今回はこれまでです。次回は、前々からの宣言どおり、ミレニマム
 モルトをいくつか紹介したいと思います。
 でわ。
 
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良いウイスキーには、自然と時間、そして人の心が必要である。
 malter

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