【あるふぁもるとくらぶ】第12号


【あるふぁもるとくらぶ】第12号

短い秋が、一瞬に過ぎ去り、冬が近づいてきました。
季節の変わり目です。風邪には気をつけましょう。

さて先日も書いたとおり、この10月で3周年となり、4年目が始まります。
毎年恒例のスコットランド行脚も3回目です。
今年もいろいろありましたが。その話はおいおいしていきます。

まずは、
※オーヘントッシャン スリーウッド  43% (オフィシャルボトル
  最近発売された、三種類の樽で寝かされた物です。正確な熟成年数やその樽の
  割合までは、表記されてはいませんが、バーボン樽、オロロソのシェリー樽、
  そして、ペドロヒメネス樽の3種類で寝かされています。
  香りは甘く、複雑です。それに比して味は甘いとは言えません。フィニシュが
  弱いものの、口の中での広がりは少し強いです。
  全体的にバランスをかき、インパクトは弱いですが、面白い感覚の物です。
  
※ボウモア ダスク ボルドーワインフィニッシュ 50% (オフィシャル
  今回のたびで購入してきた1本です。オフィシャル物としては珍しい仕上げに
  なっています。ボルドーの赤ワインの樽で仕上げた物です。
  色は薄い赤に近い色をしており、赤ワインの仕上げであると実感します。若干
  渋味のある香りと、アルコール臭はするのいい香りです。味は、ちょっと、特
  殊な味がします。説明しにくいので、機会があれば飲んでみてください。
  
※ハイランドパーク 10年 (オールド モルト カスクシリーズ
   1988年蒸留樽詰め  1998年瓶詰め、 50%
  最近、多数のモルトを出しているダグラス社のオールドモルトカスクシリーズ
  のハイランドパークです。
  10年物にしては色は薄いですが、熟成が浅いというわけでなく、樽の違いか
  ら来る、色の変化だと思われます。ハイランドパーク特有の甘みはなく、強い
  ぴりぴりとした口当たりが感じられます。意外にフィニシュは長いですが、き
  れる瞬間は意外にドライな味が残ります。

では、前回に引き続き、第二回目です。
《 シングルモルトウイスキーが出来るまで  =2=》 
  原料の麦芽が完成するといよいよ蒸留に入ります。それまでには、以下の作業
  から入ります。
4、粉砕、糖化(マッシング)・・・乾燥が終了し、いよいよ準備が終了すると、
この麦芽は粉砕されます。まず、小石やごみを取り除き、その後に粉砕機にかけ
られます。粉砕された麦芽は、しんの部分は粉状にされ、皮の部分をのこしつつ、
マッシュタンと呼ばれる容器に移されます。この容器は現在ではほとんどがステ
ンレス製で、蓋のついた物ですが、蓋のついていない物もあり、それによる独自
の個性を主張しています。中には1世紀から一世紀半以上も使われている物もあ
り、このマッシュタンの重要性が伺えます。これに、60度から70度弱の熱湯
が加えられ、攪拌されて、糖液へと変わって行きます。
この糖液は冷やされて次の行程へ、進みます。

5、醗酵・・・冷やされた糖液は、ウォッシュバックと呼ばれる巨大な桶に移さ
れます。この時、醗酵に必要なイースト菌が加えられます。これは、麦芽は極端に
糖分が少なく、自己では繁殖菌がつきにくく、醗酵しづらい為に加えられます。
この菌は、味を決める重要な要素の一つである為に、様々なイースト菌が試され
ています。現在、各々な蒸留所で独自の菌が使われていて、その研究も進められ
ています。ウォッシュバックの桶も、ステンレス製がほとんどですが、中には、
伝統的な木製の樽を使っているところもあり、その素材の材質も、醗酵の重要な
要素となっています。
そして、醗酵が始まります。醗酵についての細かなプロセスは省きます。
ただ言えるのは、この時の化学変化というよりは、菌が糖を食べ、アルコールを
吐き出すという作業が、何でもないこの作業が、私たちにお酒というものをくれ
るということだけです。これは、すべてのお酒に共通の作業です。
この醗酵中の桶の中を覗くと、不思議な感覚になります。桶のそこの方から、泡
が出て、それがどんどん大きくなります。ほっておくと、上限を超えて溢れ出す
為に、空気抜きも兼ねて混ぜられて、落ち着きます。これをひたすら繰り返し、
アルコール度6%から8%のウォッシュ(もろみ)が出来上がります。いわゆる、
ビールの出来損ないのようなものです。ただ、これはこのままでは飲めません。
飲めなくもないですが、おいしくないです。出来損ないビールに更にえぐみ、濁
り、折りがあり、飲めた物ではありません。興味本意で貰い、後悔したことがあ
ります。

6、蒸留・・・この行程がある物はすべて蒸留酒と呼ばれています。この蒸留方
法も様々な物がありますが、このモルトの場合は特殊なポットスチルと呼ばれる
同棲の単式蒸留釜が使われます。
詳しい、蒸留釜の説明の前に、蒸留のしくみを簡単に説明しておきます。
水に熱を加え、ある一定の温度(水の場合は100度前後)になると、水は気化
し、水蒸気となって空気中をさまよいます。これと同じ事を、アルコール度約7
%のウォッシュにします。アルコール沸点は約83度。この沸点の差を利用して、
アルコールだけを取り出し、冷やして、再び、液体に戻します。この時アルコー
ル度数は一気に30%前後まで高められ、この行程を初留と呼び、これに使う釜
を初留釜=ウォッシュスチルと呼んでいます。
そして、通常、この後にもう一度蒸留を行い、さらにアルコール度数を上昇させ
ます。この事を再留と呼び、この時使う釜を、再留釜=スピリットスチルもしく
はローワインスチルと呼んで区別されています。この時、アルコール度数は70
度以上にまで高められ、ここではじめてモルト原酒となります。これは、絶対に、
飲めません。すでに課税対象品となって言う為です。この説明は後日するとし
て、飲めたとしても、飲みたくはありません。想像できるでしょうか?アルコー
ル度数70%、温度70度の酒を・・・・。。
この時、蒸留された物のうちはじめに出てきたものと、最後の部分は、不純物が
多いということでカットされます。これをミドルカットと言い、これを行う職人
をスチルマンと呼び、熟練された職人がこれにあたります。この残された部分は、
再留釜に戻され、もう一度蒸留されます。
この蒸留釜は、様々なタイプがあり、またその形状や特殊な製作行程を加えるこ
とにより様々な味のモルト原酒が作れるとされています。さらに、蒸留回数を増
やすことにより、よりクリアでピュアなものができると言うところもあります。
ただし、多くても、3回蒸留までです
余談ですが、これを繰り替えることにより、アルコールは高まり、有名なウオッ
カ・スピリタスは70回以上の蒸留により、96%と言うお酒になっています。

と言うことで今回はここまでです。
次回は、そうそうに仕上げます。10月28日に行われたモルトオフにだされた
物の中から紹介します。でわ。
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良いウイスキーには、自然の恩恵と研究、職人達の熟練の技が必要である。
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