【あるふぁもるとくらぶ】 第14号
【あるふぁもるとくらぶ】 第14号
今年もあとわずか。整理と準備が忙しい日々です。
寒さも本格化して、体調を崩しやすい時期ですので、気をつけましょう。
さて、今年最後のもるとくらぶです。よくも続きましたが、来年はどんなモルト
にあえるのでしょうか?とりあえず、今回は、ソサエティオフに出た物から、
新作&日本未発売ものを紹介します。
※115.2(ノックデュー{アンノック)8年
1992年蒸留樽詰め 2000年瓶詰め 58.3%(102.0°)
今回の旅で購入してきた日本未発売ナンバーもの。最新ナンバーで、現在日本
には流れてきてはおらず、次の3番以降も現在は発売未定。
ノックデューは元々、シングルモルトでは発売されておらず、一部のボトラー
ズの商品のみでしか飲めなかった物です。1989年にオーナーが変わり、発
売されたさいに、名前が紛らわしいと言う理由で、現在はアンノックと言う名
前でオフィシャルボトルがでています。この理由は、オスロスクのシングルト
ンと同様で、発音がしにくいという理由で商品名を変えるのは珍しい方です。
味や香りは8年ものにしては出来が良く、良い樽香がします。飲んでみる価値
はあります。
※44.14(クレイゲラヒ) 17年
1982年蒸留樽詰め 1999年瓶詰め 61.4%(107.4°)
同じく現地購入ものです。2つめのマニアック物のセットのはじめの物です。
(前の言い方を拝借すると、2のAになります)
このモルトは非常に珍しく、ボトラーズでも手に入りにくいものです。ちなみ
に後の二つは、グレントファースとグレンカダムでした。(聞いたことありま
すか?それぞれの説明はそのつどします。)
ホワイトホースのメインモルトで、モルトでの販売量は少なく、それの比較
評価が難しい物です。でも、この物は非常に良いです。
香りはうすいものの、味には苦みとこくがあり、喉に残るフィニッシュは長く、
意外なほどドライで熱いです。寒い日などにクイと喉に流し込んだらおいしく
飲める逸品です。アウトドアなどにはそばにほしいものです。
※109.5(モストウィー)27年
1971年蒸留樽詰め 1998年瓶詰め 59.3%(103.7°)
今回、初だしの物です。4つめに出した閉鎖物セットの一つです。厳密に
説明するなら、これはこの対象には入らないのですが、このモルトそのものは
もう飲めないと言うことでここに含みました。第4号で説明したミルトンダフ
というモルトのセカンドラベルです。ミルトンダフ蒸留所でローモンドスチル
を使って作られた物にこの名前が与えられています。しかし、1981年にそ
れが取り外された為、それ以降は製造されていません。事実上の閉鎖モルトと
して、ここであげました。
香りに甘さはなく、ミルトンダフとは根本的に違います。口に含むと少し甘い
かなと感じますがすぐにハードな味に変わります。27年の熟成感が感じにく
いものの切れ味は早く、いい心地で口の中に残ります。これも喉で楽しむ物で
す。
※2.31(グレンリベット)27年
1972年蒸留樽詰め 1999年瓶詰め 54.3%(95.0°)
今回のとりで出したものです。極上に甘い物です。甘いモルトが苦手な人には
少しつらいかも知れません。しかしこれは、一つのモルトとして評価すると極
上の味を醸し出しています。もとのモルトであるリベットの素質が高い事は言
うまでもないですが、この熟成感は見事と言えます。甘すぎず(あくまでも評
価的にです)後に残らず引きが良いです。バランスもいいです。今回の旅の購
入してきたモルトの最上品の一つです。あと一つは年明けにでもデビューさせ
ます。とりあえずは、飲んでおくというモルトです。
と言うことで、久しぶりにシングルモルト用語集です。
§シングルモルト用語集
プルーフ(proof)・・・アルコール度数の表記方法の一つです。記号は
「00°」です。ブリティッシュプルーフと、アメリカンプルーフがあり、一般
的にはわかりやすいアメリカンプルーフが使われています。
アルコール度数100%=200°と設定してあるのがアメリカ式で50%の
物は100°。45%は90°とわかりやすくなっています。
対して、ブリティッシュプルーフは、表記法式がわかりにくいため、ほとんどの
商品、スコッチでもアメリカンプルーフを採用しています。
プルーフとは1816年にイギリスで制定されたアルコール濃度表示法のことで、
正式名は発案者の名前をとって「サイクス プルーフ」といいます。細かい計算
は飛ばしますが、この方式では、100°は57.1%です。ソサエティではこ
ちらを採用しており、95°は54.3%(アメリカンでは47.5%以下同様)
101.3°=57.9%(50.6%)105.8°=60.5%(52.9%)
となっています。
最近はあまりプルーフ表示の物が少なくなっていますが、一部のボトラーズブラ
ンドは今でもその表記を続けています。
ローモンドスチル・・・ブレンドウイスキーメーカー・ハイラムウォーカー社が
開発した特殊なスチル。ヘビーでオイリーな味のモルトを作る為に開発され、一
時はいくつかの蒸留所で導入されていたが、現在は殆ど残っていない。
一部を除いて、その評価が良くなかったようで、その割には手間がかかる為、外
される要因となった。
名前の由来は、はじめに仕込まれた時に使用されていた水が、ローモンド湖であっ
た為にそう銘々された。
と言うことで、今年はここまでです。
来年のはじめの号は、1月中にはお目にかけます。
少し早いですが、この紙面の上でのごあいさつ。
今年はお世話になりました。また来年もよろしくお願いします。
でわ。
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良いモルトには、人と時間と自然が重要である。
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