【あるふぁもるとくらぶ】 第16号


【あるふぁもるとくらぶ】第16号

季節の変わり目です。自分は、結構長引く風邪で苦しんでいますが、皆さんは大
丈夫でしょうか。

少し遅くなりましたが、やっと出せました。
なんか、隔月になっている気はしますが、とりあえず、今回は、
モルトオフに出した物を、いくつか取り上げてみたいと思います。

※ノースポート 22年(ゴードン&マクファイル  コニサーズチョイス)
  1974年蒸留樽詰め  1996年瓶詰め  40%
  創業1840年の古参モルトは現在は生産されてはいません。もともとはタウ
  ンヘッド蒸留所と呼ばれていました。1823年にブレチン蒸留所と改名され、
  1839年に現在のノースポート蒸留所と改められました。しかし、オフィシ
  ャルモル トとしては、一度も瓶詰めされず、1983年に閉鎖され、すぐに取
  り壊されて、現存しない蒸留所となりました。
  この蒸留所が立てられていたブレチンの町は、かつては城塞都市であり、その
  北門があった場所に立てられていたのが、この蒸留所です。したがって、ポー
  トとは、港のことではなく、城門のことです。
  口当たりは柔らかいですが、後味はドライでビター。飲みごたえのあるモルト
  です。

※ブレイズ・オブ・グレンリベット 12年(スコッチモルトソサエティ113・2)
  1985年蒸留樽詰め  1997年瓶詰め  57.2%
  1973年創業の比較的新しい蒸留所のものです。すべてが、シーバースリー
  ガルの原酒に使われている為、オフィシャル物はない。かろうじていくつかの
  ボトラーズでボトリングされています。
  現在は、その名が、「ザ・グレンリベット」と混同されるという理由から「ブ
  レイヴァル」と改名されています。
  12年物と若さは感じられる部分もありますが、後味は甘く、かつビターな香
  りが口全体に広がります。面白く、後味が引く一品です。
  
※グレンモーレンジマネージャーチョイス 17年
  1981年蒸留樽詰め  1998年ビン詰め  54.5%
  他のメーカーには一切販売せず、シングルモルトのみで販売している蒸留所が
  自信を持って世に出した一品。
  比較的北に位置するこの蒸留所の最大の特徴は、バーボン樽を基本に熟成させ
  ている点にあります。ピートも押さえ気味しているのは、このバーボン樽熟成
  の妨げにならないように考慮した結果だそうです。また。独自の樽製造工場を
  持ち、そこで生産された樽を、アメリカのヘブンヒル蒸留所に送り、一度バー
  ボンを熟成させた樽にしてから、使用するというこだわり様です。
   そのこだわりを、さらに進めたのがこの1本です。瓶詰め工場ではなく、蒸留
  所内で瓶詰め、ラベルはりまで行われた、完全手作業による物で、使われたモ
  ルトウイスキー原酒も特別な物を選び出し、樽・管理場所にいたるまで、とこ
  とんこだわった一品です。味の説明は省きます。バーボン樽熟成の極みです。
  
※カリラ 12年 (ウィルソン&モーガン)
   1983蒸留樽詰め  1995年瓶詰め  46%
   「CAOL ILA」と英語で表記され「カリラ」と読みます。一時期は「カ
   オル イラ」と表記されていたものもありますが、今では、「カリラ」で統一
   されています。余談ですが、おなじもので「GLEN GARIOCH」があ
   ります。そのまま読めば「グレン ガリオック」ですが、これは「グレン ギ
   リー」と読みます。最近は、現地の発音を重視した考え方に統一されています。
   古い本では、この二つは前者となっています。
   カリラは、もともと、アイラの中では、ドライでとおっていますが、これ自体
   は、そうでもなく、比較的飲みやすくなっています。
   
※グレンバーギ 37年(ケイデンヘッド オーセンティック ミレニアム)
   1963年蒸留樽詰め  2000年瓶詰め 51.1% 
   今回のメインモルトです。グレンバーギ蒸留所はおもに、バランタインの原酒
   として使れていて、現在はオフィシャル物はありません。
   これは、ケイデンヘッドがオーセンティックミレニアムモルトシリーズとして
   出された一本で、樽熟成を極限まで磨いたものだそうです。
   まろやかな味と香り。ぜひ飲んでみてほしいモルトです。
   
∬シングルモルト用語集
ウイスキーキャット・・・モルト蒸留所に飼われていた猫の総称。もともとは、
ペット的な意味よりも、実用性でかわれていました。昔はどこの蒸留所でも、フ
ロアモルティング(第11号参照)を行っており、それに伴って、大量の麦の保
存もされていました。これをえさにする、ねずみやその他の小動物から、麦を守
る為に飼われていた猫をウイスキーキャットといいます。はじめから飼っていた
というわけではなく、自然に住み着いて、ねずみを狩っている姿が目撃され、そ
の利用性を考慮した人達が、飼いはじめたと言われています。
 最も有名なウイスキーキャットに、グレンタレットのタウザーが居ます。彼は、
約24年以上生きたということもさる事ながら(今は、猫の1年は人間で4年く
らいとされています。人間の年齢で100歳以上生きたことになります。ゆえに、
猫のオールドパーと呼ばれています)、その生涯で、捕まえたねずみの数は28
899匹となっていて、ギネスブックに載っているからです(誰が数えたという
疑問はなしです。)
 彼には様々なくせがあって、捕まえたねずみを、働いてる人に見せに行くという
 くせや、塗り立てのコンクリートの上を歩いて足跡をつけるというものもありま
 す。さすがに今はその跡は残っていませんでしたが、グレンタレットの蒸留所 
 の中には、いたるところにウイスキーキャットの通り道や抜け穴の跡があり、今
 にもタウザーが出て来るような気がしました。
現在は、フロアモルティングを、行わない蒸留所が増え、1980年代に衛生上
の法律が出来て、猫を飼うことが禁じられ、本当の意味でのウイスキーキャット
は実在しなくなりました。今、グレンタレットには、2代目ウイスキーキャット
・アンバーが居ますが、彼女(雌猫です)は、マスコットキャラクターになって
 いて、在りし日の面影を残すだけになっています。
  ウイスキーキャットに関する読み物として、C.W.ニコル著「ザ・ウィスキー
  キャット」という本が出ています。一読の価値はあると思います。

ということで、今回はここまでです。
次回は、5月の半ばには出せたらいいなと思っています。
さて、どうなるでしょう・・・。でわ。

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良いウイスキーには、樽と熟成、キャットが必要である。
   malter  from

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